東京で資産価値が高いエリアを見分ける目安として「大使館があるエリア」を挙げましたが、「高台の地盤が固いエリア」に建つマンションも資産価値が高いと言えます。
というのも、「高台」「地盤が固い」という条件を満たすことで、次のような好条件を得られるからです。
- 低地より地震や災害に強い
- 津波や水害の心配が少ない
- 周囲が液状化する心配が少ない
- 陽当りや景色が良い
- 建物を建てやすく、杭や地盤改良で費用がかさむことも少ないので、建築コストが余計にかからない
実際、昔から城や神社は高台に建てられる傾向があります。また、支配階級は高台に住み、一般庶民は低地に住んでいました。
そこで、「東京の高台で地盤が固いエリア」について見ていきたいと思います。
縄文古地図で地盤が固いエリアをチェック
「東京不動産投資ガイドブック」という本に「縄文古地図」についての記述があります。
日本の縄文時代(およそ16500年前)に当時の人々が住んでいたといわれる場所はその地盤がしっかりしています。
縄文時代は紀元前131世紀頃〜紀元前4世紀頃なので、そうとう昔です。世界史だと中石器時代や新石器時代に相当する時代です。
そんな昔から、海ではなく陸だったということは、その場所は地盤も固いということです。
本には「縄文古地図」の東京エリアが載っています。

白い部分が陸なので、縄文時代には上野駅〜秋葉原駅〜東京駅〜品川駅から北は海だったことが分かります。
「皇居」のある土地がギリギリ陸だったようですね。
そもそも、東京の中心である「皇居」はなぜここにできたのでしょうか?また、いつからできたのでしょうか?
宮内庁のホームページには次のようにあります。
徳川幕府の居城(江戸城)であったものが、明治元年(1868年)10月に皇居とされ、翌2年(1869年)3月明治天皇は千年余りの間お住まいであった京都からこの地にお移りになり現在に至っています。
当サイトで紹介した高台に建つマンション一覧
高台で地盤が固い武蔵野台地
デベロッパーのホームページを見ていると、「武蔵野台地」という言葉がよく出てきます。
「武蔵野台地」というエリアは高台にあり、地盤が固いそうです。
また、高台にあることがその物件のメリットの1つとして紹介されています。
ただ、高台だからといってエリアが東京のはずれだったり、駅から遠ければ資産価値が高いとは言えないと思いますが。
以下で紹介する高台に建つマンションの価格は「住まいサーフィン」に登録(無料)すれば確認することができます。
◎THE 千代田麹町 TOWER(東京都千代田区麹町3丁目2-13)

「THE 千代田麹町 TOWER」は、強固な地盤の武蔵野台地に位置し、標高約30mの高台に誕生します。
◎シティハウス恵比寿伊達坂(東京都渋谷区恵比寿3丁目114-1)

武蔵野台地は約1.5万年~2万年をかけて地層が積み重なった強固な地盤が特徴。埋立や盛土などを用いた新興の住宅地と異なり、比較的安定した地盤の上に街並が形成されています。湾岸エリアや下町の低地に比べて地震による液状化などによる災害時の不安が少ないと言われています。
◎アトラス中野中央(東京都中野区中央4-22)

細かな粒子が密着した関東ローム層が堆積する武蔵野台地に誕生する『アトラス中野中央』。
地盤が安定しているほか、現地は標高約37mの高台に位置します。
◎デュフレ下落合(東京都新宿区中落合1丁目)

武蔵野台地は、関東平野西部の荒川と多摩川に挟まれた地域にひろがる台地。この台地の基盤を成しているのは、奥多摩の山地を削りながら流れてきた多摩川によって形成された雄大な扇状地。その上に「関東ローム層」が数メートル~十数メートルの厚みで堆積しています。約6万年~1万年前までの間に噴火が繰り返された富士山などの火山灰が降り積もり、さらに風化して粘土質の赤土の層となりました。悠久の時を掛けて形成された地盤が関東地方の人々の暮らしを支えています。
武蔵野台地の東端は、江戸時代における高台の武家地域であり「山の手」と呼ばれてきました。低地にある町人街「下町」に対し“山の方向”といった意味があり、またステイタスを象徴する呼称でもありました。「山の手」のブランド性は引き継がれ、より誇らしく暮らせるエリアとして現在も認知されています。
◎ティテラス小金井公園(東京都小平市花小金井南町一丁目890番17)

現地が位置する武蔵野台地は、数万年をかけて火山灰が締め固まった関東ローム層に覆われています。地震に強いと言われるこの強固で安定した地盤が、建物をしっかりと支えます。また、標高約69mの高台エリアにあるため、水害の被害を受ける可能性も低いと考えられます。
◎レ・ジェイド武蔵野レジデンス(東京都武蔵野市境3丁目324番48)

強固な地盤として知られる武蔵野台地。古い時代に自然堆積したローム土は安定しており、比較的強度が大きいため、住宅地盤として良好だと言われています。また、本計画地は建物で約21階に相当する標高63mに位置しています。液状化の心配の少ない安心の高台です。
◎シティハウス練馬武蔵関(東京都練馬区関町北四丁目377-13)

「シティハウス練馬武蔵関」は高台の開放感に包まれた落ち着きある邸宅地に誕生します。また、この地域を形成している武蔵野台地は、数万年をかけて火山灰が締め固まった関東ローム層。
◎プラウド府中マークス(東京都府中市宮西町1丁目15番15)

約14万年前に古多摩川がつくり出した扇状地の上に火山灰が降り積もって形成され、「関東ローム層」という良好な地層が堆積しています。「プラウド府中マークス」は、この安定した地盤に対して直接基礎を使って建設されます。
◎
ブリリア仙川ザ・レジデンス(東京都世田谷区給田三丁目830-1)

「ブリリア仙川ザ・レジデンス」が一するのは、武蔵野台地。扇状地を基盤とし、その上に関東ローム層が堆積した地層。下の層は数十万年前、最も上の層でも役1万年前に形成されたと考えられ、建物を支える安定した地盤となっています。
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